


先月3/19〜3/20の2日間、宇宙色の鼻にて特別コースを振る舞う会、題して『十勝ロイヤルマンガリッツァ豚スペシャルコースを食べる会』が開催されました。
お越しいただいた皆さまありがとうございました。
近年、テレビ,雑誌,新聞など様々なメディアに取り上げられ少しずつ耳にするようになったハンガリー原産のマンガリッツァ豚ですが、その希少性からハンガリーの国宝にも指定されています。
”国宝なのに食べても良いの?”と疑問に思いますが、食べる人がいるからこそ飼育の環境が整い、飼育が可能な頭数が保たれていることから食べ続けていきたい国宝とも言われているのだそうです。
そんなマンガリッツァ豚の紹介を少し.....
見た目はというと毛むくじゃらで丸々としています。

とても愛くるしい格好ですね。
そして肉質の大きな特徴は2つ。肉厚でジューシーな赤身と、口に入れた途端にとろける脂身です。

肉厚でジューシーな赤身
一般的な豚に比べて発色が強く、霜降り度が高い。
普通の豚が半年ほどで出荷されるのに対しマンガリッツァ豚は16ヶ月程の期間を経て出荷されるので、より熟成された濃厚な赤身に仕上っています。
口に入れた途端にとろける脂身
マンガリッツァ豚の脂身は真っ白で臭みが全くない。
通常の豚の脂の溶ける温度,融点が大体36度なのに対してマンガリッツァ豚は26度。それゆえに口に入れた途端にサラっと溶けるような食感が楽しめます。
また不飽和脂肪酸が多く含まれ、オリーブオイルなどと一緒で体内に溜まらない体に良い脂なので、本国ハンガリーでは赤身より脂身の方が高値で取引きされているそうです。

日本にも数年前から冷凍されたマンガリッツァ豚が輸入されていますが、実はそれらは本物ではありません。
商品登録されマンガリッツァとうたい販売されているものの、実際は様々な品種の血統が混ざった雑種の豚なのです。
そこで世界最高品質の”本物のマンガリッツァ豚を作りたい!”という情熱を持って取り組んだのが北海道十勝のファーム「十勝ヒルズ」。
マンガリッツァ豚をアジアで初めて生体輸入し、十勝の雄大な大地の中で沢山の愛情と長い時間をかけて繁殖・飼育し生まれたのが十勝ロイヤルマンガリッツァ豚です。

その流通量はまだまだ少なく、多い時で月にわずか2頭だといいます。
今回は特別イベント『十勝ロイヤルマンガリッツァ豚スペシャルコースを食べる会』ということで、十勝ヒルズ様ご協力のもと
普段は流通していない頭・豚足・内臓なども使用し、宇宙色の鼻 大海貴仁料理長が大切に料理しました。

希少な十勝ロイヤルマンガリッツァ豚を丸々一頭使ったスペシャルなフルコース!
お客さまの嬉しいご感想とともにご覧ください。
First 【レバームースのクロスティーニ】

とても濃厚なので少しで大満足!
ワインを一口飲んではレバームースを一口。その度に嬉しさが溢れてきました。
Second 【ハツと雪国アボカドの冷菜】

なにこれ〜!ハツですか?!最初マグロかと思いました!
大海シェフのお料理は見た目にも美しいですね。
Third 【丸腸とホタルイカと山菜のソテー】

正直ホタルイカが苦手だったのですが、これは目玉と中がキレイに下処理されていて本当に美味しかったです!ホタルイカってこんなに美味しかったんだとちょっと感動してしまいました。
丸腸は臭みがなくプリップリ!
山菜のシャキシャキ感がまたいいアクセントになっていました。
Fourth 【大腸とコブクロのトリッパ風】

トリッパ好きだがトリッパよりコクがありました。ボロネーゼみたいな感じ!赤ワインが入っているのも納得です。
大腸とコブクロのプリプリした食感が非常に楽しかったです。
Fifth 【ラルドのスープ】

おそうめんですか?!でもこんな細いお素麺初めてです!
豚脂たっぷりなのにくどくないスープにはびっくり!
飲んだ次の日に食べたくなったのは私だけでしょうか??
Sixth 【網脂とヒラメのソテー】

淡白なヒラメがマンガリッツァの網脂と一緒になるとこんなにジューシーになるんですね!コクも凄い!!
フレッシュな網脂は、魚介の旨味を損なう事なく美味しくいただけました。
Seventh 【サルシッチャのピッツァ】

ピザ生地もシェフの手作りとは驚き!
フレンチのシェフがピザ生地を回す姿、初めて見ました!!
バターやオリーブオイルの代わりにマンガリッツァのラードを使っているとはまたすごいこだわりですね。
マンガリッツァのサルシッチャはハンバーグのようにふわふわ!
香辛料が効いていたけど、軽いピザ生地によく合いました。
Eighth 【肩ロースとロースのロティ】

まるで牛肉みたいと言う表現はおかしいですね。
でも正直そんな風に思ってしまいました。
脂身の方が美味しいと感じたのも初めてです!
Ninth 【ラードのフィナンシェと越後姫のジェラート】

フィナンシェにもマンガリッツァのラード?!
言われなきゃ分からなかったです!でも確かにバターよりもくどくなくてあっさりですね!お腹いっぱいでも食べれちゃいました。
お客様とのこうした会話が楽しく、会話をする中で自分達も初めてマンガリツァ豚を食べた時の感動を思い出した!と話す平田太郎店長と大海貴仁料理長。
二人の感想です。
大海料理長

たっぷりの愛情と手塩に掛けて育てられた大切な命だからこそ大切に料理しました。
常に生産者の思いをお客様に伝えたいと言う信念を持って厨房に立っています。
マンガリッツァ豚のヒレは特別なので、特に焼き時間や、ルポゼと言って肉を休ませることに拘りました。
マンガリッツァ豚が一番輝いた状態でお客様に食べて頂けることができたらそれが何よりの喜びです。
今回は、普段使えない食材を特別に使わせていただきとても貴重な体験と共に、
お客様にその価値を伝えられる喜びも感じることが出来ました。
これからも日本一のマンガリッツァ豚の美味しさををたくさんの方に広めていけたらと思っています。
平田店長

一皿一皿お出しする度にお客様が驚かれて、
一口召し上がっては感動していらしゃるのが伝わってきて大変嬉しかったです。
十勝ロイヤルマンガリッツァを日本海側で味わえるのは宇宙色の鼻だけです。
夏以降になりますがまた企画をしていますので楽しみにしていて下さい。
イベントを終えて、二人の”マンガリッツァ豚の美味しさをよりたくさんの方に届けたい!”という想いは増すばかり。
食べる国宝 食べ続けていきたい国宝 十勝ロイヤルマンガリッツァ豚を食べる会。これからも定期的に開催出来るよう頑張っていきますのでまたその際はお知らせさせて下さい。
今回ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
今後とも宇宙色の鼻をよろしくお願い致します。
最後までお読みいただきありがとうございました。